役者絵

うたがわとよくに さく「ふくおかみつぐ」 歌川豊国(三代) 作「福岡貢」

福岡貢

本役者浮世絵に描かれているのは、歌舞伎の人気演目「伊勢音頭恋寝刃」(いせおんどこいのねたば)に登場する主人公「福岡貢」(ふくおかみつぎ)です。福岡貢を演ずる「中村芝翫」(なかむらしかん)の名跡(みょうせき:代々受け継がれる個人名)は、現代まで継承されています。

伊勢音頭恋寝刃は、伊勢(現在の三重県伊勢市)を舞台として、家宝の名刀「青江下坂」(あおえしもさか)を盗まれ、お家取り潰しの処分を下された家老の息子「今田万次郎」(いまだまんじろう)と、伊勢神宮の御師(おんし:神社付きの下級神官)である福岡貢が、青江下坂を取り戻そうと奮闘する物語です。

物語の山場で、取り戻した青江下坂を手に悪人を斬り伏せる福岡貢の姿は、大きな見どころのひとつ。このとき福岡貢は、悪人ではない居合わせた人々にまで刃を向けようとしてしまうのです。それは、青江下坂が勝手に動いているようだと言われます。

青江下坂は架空の日本刀ですが、実在した越前(現在の福井県北東部)の刀工が作る「葵下坂」(あおいしもさか)を模した名称であるとの説が有力です。

本役者浮世絵は、「戯場銘刀揃」(かぶきめいとうぞろい)シリーズの1作で、江戸時代後期に人気を博した浮世絵師歌川豊国(三代)」(うたがわとよくに)が手掛けました。役者浮世絵の他、美人画を得意としたことでも知られています。

福岡貢

福岡貢の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川豊国(三代) 浮世絵の題材 伊勢音頭恋寝刃

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こちらでは、浮世絵師「歌川豊国(三代)」によって描かれた役者絵「福岡貢」をご紹介。解説と拡大できる写真・画像もご覧頂けます。
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