名所浮世絵

うたがわさだひで さく「ふじもうでひとりあんない」 歌川貞秀 作「富士詣獨案内」

富士詣獨案内

本名所浮世絵は、富士山を崇拝する人で組織された団体「富士講」(ふじこう)の一派であった講社「丸嘉講」(まるかこう)の依頼により、1869年(明治2年)、「玉蘭」(ぎょくらん)によって描かれた錦絵です。富士山とその周辺にある沿道の名所が鳥瞰図的な構図で描かれていることから、富士山の周辺案内図や名所紹介図であったと考えられます。

富士講とは、富士山を信仰する団体のことで、幕府の政策上望ましくないことから、度々富士講が禁じられていたにもかかわらず庶民の間に浸透。各地域では「富士山信仰のための講(富士講)」ができました。現在の東京都品川区でも丸嘉講は受け継がれ、富士山開きや富士登山等の活動が行われています。

本絵図の作者「玉蘭」(ぎょくらん)は、初代「歌川国貞」の門人で、江戸時代後期から明治時代にかけて活躍した浮世絵師です。本絵図のように鳥瞰的な名所一覧図を得意としており、精緻な筆が特徴。画号をいくつか持っており、「歌川貞秀」(うたがわさだひで)、「玉蘭齋貞秀」(ぎょくらんさいさだひで)とも名乗りました。

なお、1868年(明治元年)の絵師番付では1位を獲得する等、当時最も高名な人気絵師のひとりだったと言えます。

富士詣獨案内の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川貞秀 浮世絵の題材 富士山
代表的な
所蔵・伝来
個人蔵

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