合戦浮世絵
うたがわとよのぶ さく「しんせんたいこうき ほんのうじ」 歌川豊宣 作「新撰太閤記 本能寺」

1582年(天正10年)に起きた「本能寺の変」は、天下統一を目前にしていた「織田信長」が「明智光秀」(あけちみつひで)の謀反によって命を落とした日本史上屈指の大事件。1万3千を超える光秀軍に対して信長方の手勢は150~160人程度だったと言われています。
迫り来る光秀軍に対し、信長方は弓、槍、刀剣・日本刀などで応戦しましたが、多勢に無勢は明らか。約4時間の戦いの末、信長は本能寺の社殿もろとも焼け落ちたのでした。
本合戦浮世絵では、明治時代の浮世絵師「歌川豊宣」(うたがわとよのぶ)の筆によって、信長の「小姓」(こしょう:身分の高い人の側で仕えていた少年)だった「森蘭丸」(もりらんまる)が、社殿の中へと攻め込もうとする「安田国継」(やすだくにつぐ)に槍を浴びせる様子が描かれています。