合戦浮世絵

うたがわよしとら さく「にゆうやりいくさのず」 歌川芳虎 作「二雄槍戦之図」

二雄槍戦之図

本合戦浮世絵では、1584年(天正12年)の「小牧・長久手の戦い」(こまき・ながくてのたたかい)において、「豊臣(羽柴)秀吉」率いる軍勢が見守る中、秀吉方の「加藤虎之助清正」(かとうとらのすけきよまさ)と、「徳川家康」方の「本多平八郎忠勝」(ほんだへいはちろうただかつ)が、を用いてせめぎ合う様を描いています。

尾張国(おわりのくに:現在の愛知県西半部)の土豪「前野家」の覚書をまとめた「武功夜話」(ぶこうやわ)にも伝わる一場面ですが、この書物自体、真偽のほどは定かではありません。また清正は、1583年(天正11年)の「賤ヶ岳の戦い」(しずがだけのたたかい)以降、秀吉の後備(こうび:戦において、味方の後方の守備を固めること。また、その部隊)に回っていたこともあり、両軍きっての雄将たちによる一騎打ちを描いた本合戦浮世絵は、作者「歌川芳虎」(うたがわよしとら)の豊かな想像力を大いに駆使したことが窺えるのです。

歌川芳虎は、師の「歌川国芳」(うたがわくによし)と同じく武者絵に長けていただけでなく、相撲絵や美人画など様々なジャンルでその才能を発揮。1868年(明治元年)の錦絵師番付で、「歌川貞秀」(うたがわさだひで)に次いで2位に選ばれるほど人気がありました。

江戸幕府の規制を逃れるため、各武将の名前は実名とは変えられていますが、秀吉軍の中には「福島正則」(ふくしままさのり)、「石田三成」(いしだみつなり)などの姿も見られます。

二雄槍戦之図の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川芳虎 浮世絵の題材 小牧・長久手の戦い

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