武将浮世絵

うたがわさだひで さく「さなだまさゆき・しずがたけしちほんやり」 歌川貞秀 作「真田昌幸・賤ヶ岳七本槍」

真田昌幸・賤ヶ岳七本槍

本武将浮世絵の中央上部に描かれている武将は、手に持つ軍配にいわゆる「太閤桐」(たいこうぎり)の家紋があり、また、「羽柴久吉公」(はしばひさよしこう)との名前が添えられていることからも分かる通り「羽柴秀吉」です。

そして、羽柴秀吉の周りを所狭しと囲んでいるのは、1583年(天正11年)、羽柴秀吉と「柴田勝家」(しばたかついえ)との間で起こった「賤ヶ岳の戦い」(しずがたけのたたかい)において、秀吉軍の勝利に大いに貢献したことで、「賤ヶ岳の七本槍」と称されるようになった7人の武将を中心とする、羽柴秀吉の11人の家臣達。

中央下部で、戦国時代の大砲である「大筒」(おおづつ)を抱える武将の名は「佐名田昌羍」(さなだまさたつ)となっていますが、こちらは「真田昌幸」(さなだまさゆき)であることが推測できます。

このように、それぞれの武将の名前が実際とは少しずつ変えられているのは、江戸幕府により、実在した戦国武将を浮世絵の題材にすることが禁じられていたため。羽柴秀吉を始めとする12人すべての武将に架空の名前を宛てがっているところなどは、何としてでも規制をかいくぐり、勇猛な戦国武将のことを描きたいという、作者の気概のようなものさえ感じさせます。

本武将浮世絵の作者は、「歌川国芳」(うたがわくによし)に師事し、幕末の開港期から明治初期にかけての横浜をテーマにした、「横浜絵」の第一人者としても知られる浮世絵師「歌川貞秀」(うたがわさだひで:のちに姓を「橋本」[はしもと]とする)です。

「真田昌幸・賤ヶ岳七本槍」の
浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川貞秀 浮世絵の題材 賤ヶ岳の戦い

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