合戦浮世絵

うたがわくによし さく「みいでらかっせん
にったしてんのうしのづかほか みいでらのぐんぜいをやぶる」
歌川国芳 作「三井寺合戦
新田四天王篠塚他 三井寺ノ軍勢ヲ破」

三井寺合戦 新田四天王篠塚他 三井寺ノ軍勢ヲ破

本合戦浮世絵は、いわゆる南北朝動乱における一連の戦いのうち、南朝方が「琵琶湖」のほとりにある「三井寺」(みいでら)に立てこもった北朝方(足利軍)に攻撃を仕掛ける場面を描写した作品です。

三井寺は、お寺と言っても、現在の寺院のような形態ではなく、周囲に堀を張り巡らせた城郭のような構造。北朝方によって門へとつながる橋が破壊されていたことで、南朝方は攻めあぐねていました。

そんな状況を打ち破ったのが「篠塚重広」(しのづかしげひろ)、「栗生顕友」(くりゅうあきとも)、「畑時能」(はたときよし)、「由良具滋」(ゆらともしげ)の「新田四天王」らの武将。「後醍醐天皇」(ごだいごてんのう)に仕えていた「新田義貞」(にったよしさだ)と共に鎌倉幕府打倒に尽力した武将達は、この合戦でも奮闘し、三井寺攻略に大きく貢献したのです。

題名にある「篠塚」(しのづか)とは、篠塚重広のこと。本合戦浮世絵では、真ん中の画面の左側において、巨大な卒塔婆(そとうば:追善供養を目的として経文や題目などを書き込んだ塔の形をした縦長の木片)を持ち上げて橋を架けています。

左側の画面では、畑時能が三井寺の門の破壊を先導。篠塚重広の後ろでは、栗生顕友が架橋されるのを今や遅しと待っています。そして、右側の画面では南朝方の武将達が、我先に三井寺内になだれ込まんと前のめりの態勢。3枚続きの横長の画面では、今すぐにでも北朝方に攻め込まんとする南朝方と、防戦一方となった北朝方の様子が表現されているのです。

本合戦浮世絵の作者「歌川国芳」(うたがわくによし)は、錦絵を3枚連ねた横に広い画面を生かした描写で数々の合戦模様を描き出したことでも知られています。

三井寺合戦 新田四天王篠塚他 三井寺ノ軍勢ヲ破の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川国芳 浮世絵の題材 三井寺合戦

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