武将浮世絵

うたがわとよのぶ さく「よしのやまただのぶぎじょうず」 歌川豊宣 作「吉野山忠信偽乗図」

吉野山忠信偽乗図

本武将浮世絵(武者絵)は、「源義経」に付き従った「佐藤忠信」(さとうただのぶ)の忠臣ぶりを描写した作品です。

佐藤忠信は、元々「藤原秀衡」(ふじわらのひでひら)に仕えていましたが、奥州藤原氏の下に寄宿していた源義経が兄「源頼朝」の平家討伐に合流する際に、藤原秀衡に命じられて共に源頼朝の下に参じました。

源義経は、兄と共に平家打倒の宿願を果たしましたが、その後決別。源義経のための囮(おとり)となった佐藤忠信は、ひとり吉野から京都へと戻り、敵方(源頼朝方)の兵に囲まれ、自刃したと伝えられています。

こうした佐藤忠信の忠臣ぶりは、「平家物語」や室町時代に著された軍記物「義経記」(ぎけいき)などに広く記され、「歌舞伎」や「人形浄瑠璃」の人気演目「義経千本桜」(よしつねせんぼんざくら)をはじめとして、様々な「忠信物語」が創作されました。

本武将浮世絵(武者絵)は、3枚続きの作品。左側の画面には、吉野を経つ源義経一行が描かれ、真ん中の画面では、佐藤忠信が源義経一行を追おうとする吉野の僧兵を成敗しようと、日本刀を抜いて、静かに待ち伏せしている様子が描かれています。そして、源義経一行を無事に逃した佐藤忠信は、前述のように京都に戻って囮となったのです。

本武将浮世絵(武者絵)の作者は、「歌川豊宣」(うたがわとよのぶ)。明治時代に活動し、役者絵や武者絵において、数多くの優れた作品を世に送り出しました。

吉野山忠信偽乗図の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川豊宣 浮世絵の題材 佐藤忠信

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