武将浮世絵

うたがわよしつや さく「げんぺいせいすいき」 歌川芳艶 作「源平盛衰記」

源平盛衰記

本武将浮世絵は、平安時代末期の武将「平清盛」が主役で、鎌倉時代の軍記物語「源平盛衰記」(げんぺいせいすいき)の一遍をもとに描かれた浮世絵です。

平清盛は、1146年(久安2年)に安芸国(現在の広島県西部)の安芸守となり、宮島に厳島神社を築いたことで有名ですが、本武将浮世絵は、1173年(承安3年)に平清盛が日宋貿易の拠点となった大輪田泊(現在の兵庫県神戸市)の周辺に、私財を投じて、雨風から船を守るための防波堤となる人工の島「経の島」(または経が島)を築こうと向かっている場面です。

龍の飾りが付けられた、大きな船が印象的。船のあらゆるところに、平清盛の正式な家紋「蝶紋」(ちょうもん)が掲げられていて立派です。

屋形の一等席にどっしりと座っているのが、出家して剃髪(ていはつ)した平清盛。船頭には、平清盛の4男「新中納言知盛」(平知盛)、中央には平家一の猛者と呼ばれた「能登守教経」(平教経)、船尾には勇猛な「悪七兵衛景清」(藤原景清)もいます。まさに栄華を極めた平家を代表する顔ぶれ。

なお、経の島という名前は、何かを新築するときには人柱を立てて祈願するのが常識な時代に、平清盛が人の命を奪うのは罪深いと、経文を書いた石を海に沈めて祈願したことから付けられています。平清盛の慈悲深さを描いた貴重な逸話。

本武将浮世絵を描いたのは、「歌川芳艶」(うたがわよしつや)。江戸時代末期を代表する浮世絵師歌川国芳」の門人で、個性豊かで迫力がある武者絵を得意としました。

源平盛衰記の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川芳艶 浮世絵の題材 平清盛

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