合戦浮世絵

うたがわよしつや さく「みぎたいしょうみなもとのよりともこういちのたににたてこもる
へいけをせめおとさんとみなもとののりよりをりょうしょうとさだめて
ちょうたんやりをもちてしゅれんのかけひきをじょうらんのず」
歌川芳艶 作「右大将頼朝公一の谷に楯篭る
平家を攻落さんと範頼義経を両将と定めて
長短鎗をもちて手練の駈引を上覧の図」

右大将頼朝公一の谷に楯篭る平家を攻落さんと範頼義経を両将と定めて長短鎗をもちて手練の駈引を上覧の図

本合戦浮世絵は、源平合戦のひとつ「一の谷の戦い」前に、「源頼朝」の前で源氏がの演習を行なう場面を描写した作品です。画面左には「源範頼」(みなもとののりより)、画面右側には「源義経」が烏帽子を被った姿で、演習の指揮を執る様子が描かれています。

一の谷の戦いは、源平合戦において源氏勝利の流れを決定付けた戦い。それだけに、本合戦浮世絵に描かれている源氏の軍勢からは勢いを感じ取ることが可能です。

本合戦浮世絵に描かれている源氏の軍勢は円錐形の「陣笠」を被り、体よりもはるかに長い槍を携えています。源平合戦の時代においては、騎馬武者が1対1で馬上から弓を射合う「騎射戦」(きしゃせん)や、「薙刀」を振るっての戦いが一般的だったと言われており、長槍を持った槍部隊が集団で戦うようになったのは、室町時代以降であるというのが通説。そのため、本浮世絵の構図が史実であるか否かについては不明です。

作者の「歌川芳艶」(うたがわよしつや)は、江戸時代末期に活動していた浮世絵師。「歌川国芳」(うたがわくによし)の門弟でしたが、「月岡芳年」(つきおかよしとし)や「落合芳幾」(おちあいよしいく)らと比べ、一般的な知名度はありません。しかしながら歌川芳艶は、師匠・歌川国芳が得意としていた「武者絵」の才を最も色濃く受け継いだ浮世絵師であるとも言われています。

「右大将頼朝公一の谷に楯篭る平家を攻落さんと範頼義経を両将と定めて長短鎗をもちて手練の駈引を上覧の図」の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川芳艶 浮世絵の題材 源平合戦

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