武将浮世絵

うたがわよしとら さく「かがのくにあたかのしんせきむさしぼうべんけいかんじんちょうをどくぎんしとがしをあざむきむつへおもむくのず」 歌川芳虎 作「加賀国安宅新関武蔵坊弁慶勧進帳読吟欺冨樫趣陸奥之図」

加賀国安宅新関武蔵坊弁慶勧進帳読吟欺冨樫趣陸奥之図

本武将浮世絵(武者絵)は、歌舞伎十八番「勧進帳」(かんじんちょう)の一場面、山伏に成りすました「弁慶」が偽の勧進帳を読み上げる姿を描いた絵図。

源義経」は、兄「源頼朝」に謀反を疑われて、追われる身となりました。陸奥国平泉(現在の岩手県南西部)を目指していた折、加賀国安宅(かがのくにあたか:現在の石川県小松市)の関所に辿りつきます。源頼朝の追っ手を欺くために、源義経は下人に変装し、弁慶は山伏の姿をしていました。関守の「富樫」(とがし)は、変装した弁慶に対して「本物の山伏なら勧進帳を読んでみろ」と迫ります。

それに対して弁慶は、巻物を広げると勧進帳を創作して朗々と読み上げました。あまりに堂々と読み上げたので、富樫も一度は納得して通行を許可しますが、源義経が通過するときに「源義経に似ている」と疑いをかけます。

そこで弁慶は、疑いを晴らすために金剛杖で源義経を打ち据えました。主人に手を上げるような家来はいないと富樫を納得させると、源義経一行は無事に関所を通過することに成功したのです。

作者は、江戸時代末期から明治時代中期にかけて活躍した浮世絵師「歌川芳虎」。江戸時代を代表する浮世絵師「歌川国芳」の門下で、美人画や相撲絵、横浜絵などを手掛けており、特に相撲絵に関しては、歌川国芳の門人の中で最も多くの作品を残しています。

加賀国安宅新関武蔵坊弁慶勧進帳読吟欺冨樫趣陸奥之図の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川芳虎 浮世絵の題材 源義経

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