武将浮世絵

つきおかよしとし さく「つきひゃくし かじさくらのつき たいらのきよつね」 月岡芳年 作「月百姿 舵桜の月 平清経」

月百姿 舵桜の月 平清経

本武将浮世絵(武者絵)は、1183年(寿永2年)の満月の夜、「源平合戦」に疲れ果てた「平清経」(たいらのきよつね)が、入水自殺をする前に、船上で静かに横笛を吹く様子が描かれた1枚です。

平清経の表情も、海面の波もとても穏やか。平家ゆかりの「蝶」紋が施された船飾りがはためき、「横笛の名手」と呼ばれた平清経が奏でる美しい笛の音色が、今にも聞こえてくるかのよう。平清経は横笛を吹き終わると、「阿弥陀如来よ、お迎え下さい」と唱えながら、海の底に沈んだと伝えられています。

平清経は、あの「平清盛」の孫。1180年(治承4年)、「以仁王」(もちひとおう)が平氏打倒の詔を掲げて挙兵したときには「園城寺攻撃」の大将となり、源氏追討の副将軍を務めた若き猛者でした。

しかし、「木曽義仲」(源義仲)が京に攻めて来るという知らせを受けて、平家一門は都落ち。九州・太宰府まで逃亡しますが、元家臣だった「緒方惟義」(おがたこれよし)に裏切られて攻め込まれ、ついに平清経は、行く末を悲観して入水自殺をしたのです。享年21歳。

「月百姿」(つきひゃくし)は、「月岡芳年」が描いた、月をテーマにした100点の揃物。平清経の儚い死は「平家物語」に「心憂きことのはじめ」として記され、能「清経」の演目にもなりました。もの悲しい、もの美しい平清経の表情から、作者・月岡芳年が抱く平清経への敬意が読み取れます。

月百姿 舵桜の月 平清経

月百姿 舵桜の月 平清経の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 月岡芳年 浮世絵の題材 平清経

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