武将浮世絵

おがたげっこう さく「ゆきむらあしむらへしのぶず」 尾形月耕 作「幸村蘆叢へ忍ぶ図」

幸村蘆叢へ忍ぶ図

本武将浮世絵は、1614年(慶長19年)の「大坂冬の陣」における「真田幸村」(真田信繁)の様子を描いた作品です。

3枚続で構成されている本武将浮世絵の右側の画面には、生い茂った蘆(あし)に身を隠すようにして、鉄砲を手に「徳川家康」を狙撃しようとしている真田幸村(真田信繁)が、左側の画面には、真田幸村(真田信繁)の標的となった徳川家康が、本陣に掲げる「金扇の大馬標」と共に描かれています。

真田幸村(真田信繁)と言えば、「大坂夏の陣」において、朱色の十文字槍を手に、徳川家康本陣に決死の突撃を敢行し、「日本一の兵」(ひのもといちのつわもの)と称賛された逸話が有名です。

この本武将浮世絵の構図は意外な光景にも思えますが、江戸時代に著された真田家三代に亘る記録「真田三代実記」には、4編14巻の「大御所再度御陣廻りの事」に続いて「眞田勢蘆叢(あしむら)より起る事」と題された記述が存在。そのため、本武将浮世絵に描かれた場面が、全く架空の出来事であるとは言い切れないのです。

本武将浮世絵の作者「尾形月耕」(おがたげっこう)は、明治時代から大正時代にかけて活動していた浮世絵師。独学で浮世絵の手法を学び、のちに「日本美術院」創立に参加するなど、新派の有力画家として名を馳せました。本武将浮世絵は、1877年(明治10年)に制作された作品です。

幸村蘆叢へ忍ぶ図の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 尾形月耕 浮世絵の題材 真田幸村(真田信繁)

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