合戦浮世絵

うたがわよしとら さく「ぜんじょうすはだぜめ」 歌川芳虎 作「膳城素肌攻め」

膳城素肌攻め

本合戦浮世絵は、1580年(天正8年)の「武田勝頼」(たけだかつより)軍による「膳城」(ぜんじょう)攻撃の様子を描写した作品です。「上杉謙信」の後継者争いとして勃発した「御館の乱」(おたてのらん)において、「上杉景勝」(うえすぎかげかつ)に味方した武田勝頼は、上野国(こうずけのくに:現在の群馬県)へと攻め入り、「前橋城」の制圧を足がかりに、次々と城を攻略していきました。

武田勝頼軍の兵士達は、制圧した土地の住民達の不安を煽らないようにと、平服で視察していましたが、膳城で事件が発生したのです。当時は敵対していた「上杉影虎」に与していた膳城に配備されていた兵同士の喧嘩が拡大。それが武田勝頼軍に飛び火してしまったことで、武田勝頼軍は即座に反撃に出ました。

題名にある「素肌」とは、甲冑(鎧兜)などの装備がないこと。前述のように、このとき武田勝頼軍が身にまとっていたのは平服。そんな無防備な状態で膳城を攻略した武田勝頼軍の戦いぶりは、伝説として長く語り継がれたのです。本合戦浮世絵においても、甲冑(鎧兜)を身に付けていない武田勝頼軍の兵士が膳城の石垣を登る様子が確認できます。

本合戦浮世絵の作者「歌川芳虎」(うたがわよしとら)は、江戸時代末期から明治時代中期にかけて活動していた浮世絵師です。

膳城素肌攻めの浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川芳虎 浮世絵の題材 御館の乱

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