武将浮世絵

みずのとしかた さく「いせさぶろうおんぞうしけんざんのず」 水野年方 作「伊勢三郎御曹子見参之図」

伊勢三郎御曹子見参之図

本武将浮世絵の画題にある「伊勢三郎」は、平安時代末期の武士である「伊勢義盛」(いせよしもり)のこと。そして「御曹子」(おんぞうし:「御曹司」とも表記)とは、その主君であった「源義経」(みなもとよしつね)の呼称です。

本武将浮世絵で描かれているのは、両者の出会いの場面。「平家物語」や「源平盛衰記」(げんぺいせいすいき)など、史料となる書物によって、その逸話は異なっており、どのような経緯で出会ったのかについては明らかになっていません。

しかし、伊勢国(現在の三重県北中部)、もしくは上野国(こうずけのくに:現在の群馬県)出身と伝わる伊勢義盛は、1185年(寿永4年/元暦2年)の「屋島の戦い」(やしまのたたかい)や、源平最後の合戦となった「壇ノ浦の戦い」の際には、源義経の「郎党」(ろうどう:中世の武士社会において、主家と血縁関係のない従者)として活躍。源義経四天王のひとりに挙げられています。

本武将浮世絵の作者は、明治時代に大きな成功を収めた浮世絵師月岡芳年」(つきおかよしとし)の門下に入り、「歌川派」(うたがわは)の「錦絵」(にしきえ:浮世絵における多色刷りの版画)の技法を修得した、日本画家の「水野年方」(みずのとしかた)。

浮世絵の技術を磨く一方で、「山田柳塘」(やまだりゅうとう)に「陶器画」、さらには「柴田芳洲」(しばたほうしゅう)に「南画」(なんが:中国の「南宋画」を日本独自の解釈で表現した絵画の様式。「文人画」とも呼ばれる)を学び、浮世絵を含む日本画において、様々な領域の作品を手掛けていました。

伊勢三郎御曹子見参之図の浮世絵

※写真はクリックすると、拡大してご覧頂けます。
画面を縦長で利用し、写真をクリックするとより大きな写真がご覧頂けます。
なお、画面の向きをロックしている場合は解除が必要です。

詳細情報

浮世絵師 水野年方 浮世絵の題材 伊勢義盛

海外でも人気のある浮世絵の魅力を皆様にお届けするサイト「刀剣ワールド浮世絵」のコンテンツ「武者絵(合戦浮世絵/侍・武将浮世絵)」の「伊勢三郎御曹子見参之図」ページです。
歴史に名を残す合戦や大名を描いた作品を、数々の浮世絵を手がけた浮世絵師と、描かれた合戦・武将名を合わせて紹介しています。激しい合戦の様子などを力強く描いた「武者絵」の魅力を、解説と共にご覧下さい。
「刀剣ワールド浮世絵」には、浮世絵の基礎知識をはじめ、浮世絵の歴史や有名な浮世絵師など、浮世絵に関する情報が盛りだくさん。東海道五十三次の浮世絵はもちろん、武者絵(合戦浮世絵/侍・武将浮世絵)や役者浮世絵(歌舞伎絵)、皇族浮世絵、戦争絵といった一般財団法人「刀剣ワールド財団」が所有する浮世絵の写真・画像をご覧頂けるサイトです。この他、浮世絵YouTube動画・映像や浮世絵カレンダーといったコンテンツも充実していますので、ぜひ「刀剣ワールド浮世絵」で浮世絵の魅力をお楽しみ下さい。

もっと見る▼