武将浮世絵
うたがわよしとら さく「とくがわめいしょうゆうしりゃくでん」 歌川芳虎 作「徳川名将有司略伝」 - 刀剣ワールド

本武将浮世絵は、江戸幕府初代将軍「徳川家康」(とくがわいえやす)をはじめとした徳川の一族や家臣達を描いています。
中央の台座に座っている人物が徳川家康、その手前にいるのは尾張藩初代藩主「徳川義直」(とくがわよしなお)、紀州藩初代藩主「徳川頼宣」(とくがわよりのぶ)。その他、「水戸黄門」として知られる「徳川光圀」(とくがわみつくに)や「徳川四天王」(徳川家康の側近)である「井伊直政」(いいなおまさ)、「酒井忠次」(さかいただつぐ)、「本多忠勝」(ほんだただかつ)、「榊原康政」(さかきばらやすまさ)など総勢21名が描かれました。
その姿は、烏帽子(えぼし)を被っていたり、裃(かみしも:江戸時代の武士の礼服)を着ていたりと様々。鎧兜を身にまとい、槍や刀剣を持った人物も見られます。浮世絵の上部にはそれぞれの人物解説が記されました。
作者の「歌川芳虎」(うたがわよしとら)は、幕末から明治時代にかけて活躍した浮世絵師。「一孟斎」、「孟斎」、「錦朝楼」などの号があり、本作では「孟斎」と署名しています。「歌川国芳」(うたがわくによし)の門人で、武者絵や役者大首絵、横浜絵などを手がけました。