合戦浮世絵

つきおかよしとし さく「じょうすふしみしもとばがっせんのず」 月岡芳年 作「城洲伏見下鳥羽合戦之図」

城洲伏見下鳥羽合戦之図

本合戦浮世絵は、1868年(明治元年/慶応4年)に起きた「鳥羽・伏見の戦い」を描いた絵図。鳥羽・伏見の戦いは、「戊辰戦争」の引き金となった戦いです。

絵図の左側で頭部を負傷している人物は旧幕府軍・会津藩士の「宮崎市五郎」(みやざきいちごろう)。宮崎市五郎は、浮世絵の題材に描かれることが多いですが、実在しない人物と言われています。当時は世相が混乱し、情報が錯綜(さくそう)していたため、浮世絵などに架空の人物が描かれたり、事実と異なる描写がされたりすることは、珍しくありませんでした。

絵図の右奥に描かれている赤い部分は火災と推測されます。旧幕府軍の本陣「伏見奉行所」内の弾薬庫に、新政府軍の砲撃が命中したことで火災が起きたと言われており、旧幕府軍は新政府軍の猛攻に耐え切れず堀川を超えて逃げ延びますが、この戦闘で多くの同志を失いました。

本合戦浮世絵の作者は、幕末時代から明治時代前期にかけて活動した浮世絵師月岡芳年」。月岡芳年は、「歴史絵」や「美人画」をはじめ、様々な分野の浮世絵を手掛けました。作品の質は極めて高く、現代においても多くの人びとを魅了し続ける日本を代表する浮世絵師のひとりです。

城洲伏見下鳥羽合戦之図の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 月岡芳年 浮世絵の題材 鳥羽・伏見の戦い

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