武将浮世絵

うたがわさだひで さく「おだけえいしのず」 歌川貞秀 作「小田家英士之図」

小田家英士之図

本武者浮世絵は、「歌川貞秀」(うたがわさだひで)が、1863年(文久3年)に、「偽名絵」(にせなえ)として「織田信長」の重臣を描いた作品です。1804年(文化元年)、江戸幕府は1573年(天正元年)以降、つまり織田信長や「豊臣秀吉」の活躍などを題材とした武者浮世絵を描くことを禁止しました。そのため、織田家を「小田家」と変えて表現しています。

3枚続の浮世絵を埋め尽くすように描かれたのは、織田家の家紋である「織田木瓜」の旗の下、甲冑(鎧兜)を身に着け、刀剣を構え、勇ましく立つ武将達。左上部には、陣太鼓を勢いよく叩く人物も見られ、戦いを前に武者震いをする武将達の息遣いまで聞こえてくるようです。全体的にあえて抑えた色調の浮世絵は、たいへん格式高く、貴重な作品と言われています。

作者の歌川貞秀は、幕末から明治時代初期にかけて横浜を題材に描かれた、色鮮やかな浮世絵様式「横浜絵」(よこはまえ)の第一人者です。遠近法や鳥瞰(ちょうかん:高い所から見おろし眺めること)を用いた風景画、大胆な構図の合戦図や武者絵など、数多くの佳作を描きました。1867年(慶応3年)の「パリ万博」では、浮世絵師の総代として参加。当時を代表する高名な絵師として歴史に名を残しています。

「小田家英士之図」の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川貞秀 浮世絵の題材 織田家

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