合戦浮世絵
うたがわよしつや さく「ぶゆううこめいくみうちせん さつまのかみただのり
おかべろくやたただずみ」
歌川芳艶 作「武勇高名組討撰 薩摩守忠度
岡部六弥太忠澄」 - 刀剣ワールド

本武将浮世絵は、「源平合戦」における平氏方「平忠度」(たいらのただのり)と源氏方「岡部忠澄」(おかべただずみ)の一騎打ちの図です。
しかし、浮世絵奥の人物が頭に付けている兜は、烏帽子(えぼし)型で、前立の家紋が「蛇の目」であることから、実は「加藤清正」(かとうきよまさ)の図ではないかと推察することが可能。
また、後方の一団が掲げている馬標が「千成瓢箪」(せんなりびょうたん)に似ていることから「豊臣秀吉」軍を見立てていると考えられます。
本武将浮世絵を描いた「一英齋芳艶」(いちえいさいよしつや:歌川芳艶とも)は、「歌川国芳」(うたがわくによし)門人です。一英齋芳艶は、師である歌川国芳の武者絵の才能を最も良く受け継いだ浮世絵師として知られています。
1863年(文久3年)に、14代将軍「徳川家茂」(とくがわいえもち)の上洛を「源頼朝」(みなもとのよりとも)の上洛になぞらえた合作「御上洛東海道」にも参加。全162点ある内の16点を担当しています。
