行列浮世絵

うたがわさだひで さく「とうかいどうおうみはっけいいちらんのず」 歌川貞秀 作「東海道近江八景一覧之圖」

東海道近江八景一覧之圖

本行列浮世絵の題材である「近江八景」とは、10世紀頃、中国の文人画家・宋迪(そうてき)が、「瀟湘」(しょうしょう)という景勝地を8つのテーマに分けて描いた「瀟湘八景」になぞらえて、近江国(現在の滋賀県)にある8つの景勝地を描いたもの。この近江八景には、以下の8ヵ所が挙げられます。

【近江八景】

・石山秋月(いしやまのしゅうげつ)=石山寺

・勢多(瀬田)夕照(せたのせきしょう)=瀬田の唐橋

・粟津晴嵐(あわづのせいらん)=粟津原

・矢橋帰帆(やばせのきはん)=矢橋

・三井晩鐘(みいのばんしょう)=三井寺(園城寺)

・唐崎夜雨(からさきのやう)=唐崎神社

・堅田落雁(かたたのらくがん)=浮御堂

・比良暮雪(ひらのぼせつ)=比良山系


本絵図には、上記の「近江八景」が描かれていますが、「瀬田の唐橋」を進む行列は、1863年(文久3年)に上洛した14代将軍「徳川家茂」(とくがわいえもち)の大名行列。当時、出版統制により、将軍を浮世絵に描くことはできなかったため、風景画の中に主題が隠されています。

本行列浮世絵の作者「五雲亭貞秀(歌川貞秀)」(ごうんていさだひで)は、本絵図のような遠近法を駆使した、俯瞰的(ふかんてき/客観的に捉えること)な風景画を得意とした浮世絵師です。「横浜絵」の第一人者とも言われますが、名所図会(めいしょずえ/各地の名所などを書き記した絵入りの名所案内書)を刊行する等、旅行作家としても高く評価されました。

東海道近江八景一覧之圖の浮世絵

※写真はクリックすると、拡大してご覧頂けます。
画面を縦長で利用し、写真をクリックするとより大きな写真がご覧頂けます。
なお、画面の向きをロックしている場合は解除が必要です。

詳細情報

浮世絵師 歌川貞秀 浮世絵の題材 近江八景
代表的な
所蔵・伝来
個人蔵

海外でも人気のある浮世絵の魅力を皆様にお届けするサイト「刀剣ワールド/浮世絵」の「東海道近江八景一覧之圖」のページです。
こちらでは、「歌川貞秀」が描いた明治浮世絵「東海道近江八景一覧之圖」をご紹介。「東海道近江八景一覧之圖」に関する詳しい解説と、拡大可能な写真・画像も掲載しているので、「東海道近江八景一覧之圖」の世界を深堀することができます。
「刀剣ワールド/浮世絵」には、浮世絵の基礎知識をはじめ、浮世絵の歴史や有名な浮世絵師など、浮世絵に関する情報が盛りだくさん。東海道五十三次の浮世絵はもちろん、武者絵(合戦・侍・武将・甲冑浮世絵)や役者浮世絵(歌舞伎絵)、皇室・皇族浮世絵、戦争絵といった一般財団法人「刀剣ワールド財団」が所有する浮世絵の写真・画像をご覧頂けるサイトです。この他、浮世絵YouTube動画・映像や浮世絵カレンダーといったコンテンツも充実していますので、ぜひ「刀剣ワールド/浮世絵」で浮世絵の魅力をお楽しみ下さい。

もっと見る▼