- 役者絵
- 役者絵とは
うたがわとよくに さく「おおぼしゆらのすけふじわらよしお」 歌川豊国(三代) 作「大星由良之助藤原良雄」 /ホームメイト

本役者浮世絵の題材は、「赤穂事件」(あこうじけん)で吉良邸に討ち入りをした赤穂義士47人の統率者「大石内蔵助」(おおいしくらのすけ)です。柄に手をかけ、刀を抜かんとしている様子にも見えます。事件後、赤穂事件を題材にした芝居では、大石内蔵助役として、題名にもなっている「大星由良之助」(おおぼしゆらのすけ)が登場します。
赤穂事件とは、1702年(元禄15年)に赤穂藩藩主「浅野長矩」(あさのながのり)が、「吉良義央」(きらよしひさ)と「江戸城」(現在の東京都千代田区)で起こした刃傷事件です。
本来、江戸城での争いは喧嘩両成敗となりますが、吉良義央にはお咎めがなく、大石内蔵助の主・浅野長矩(あさのながのり)のみ切腹となったことに端を発しています。
大石内蔵助と家臣47人は、浅野長矩の仇を取るべく吉良義央邸に討ち入りし、事件後は、主君の仇を討った忠臣として扱われるようになりました。
本役者浮世絵の作者は、「歌川豊国(三代)」です。初代「歌川豊国」の門人で、江戸時代に活躍した浮世絵師。歌川豊国(三代)は、迫力ある「役者絵」や、江戸の粋を描いた「美人画」で人気を博しました。
