- 明治天皇浮世絵
ようしゅうちかのぶ さく「みよのさかえあずまのよそおい」 楊洲周延 作「御世の栄東の粧ひ」 /ホームメイト

本皇族浮世絵の制作者である「楊洲周延」(ようしゅうちかのぶ)は、江戸時代末期から明治時代に活躍した浮世絵師で、特に美人画や3枚続の風俗画を得意としていました。
1877年(明治10年)以降は、宮廷画を数多く手掛けており、1882年(明治15年)に「明治天皇」や皇族を浮世絵に描くことが禁止になるまで、描いた作品は高く評価されています。
本皇族浮世絵「御世の栄東の粧ひ」は、1880年(明治13年)に描かれた宮廷画の1作です。当然のことながら、浮世絵師が実際に訪れて描くことはできなかったので、このくらい華やかなのではないだろうか、という想像で表現した図だと考えられています。
本皇族浮世絵にも見られる周延の個性豊かな色彩感覚や、臨場感あふれる構図は、いつの時代も多くの人々を魅了してやみません。