- 明治天皇浮世絵
ようしゅうちかのぶ さく「はなのごしょ みさかずきちょうだいのず」 楊洲周延 作「花之御所 御盃頂戴之図」 /ホームメイト

本皇族浮世絵に描かれているのは、庶民が見ることができない宮中の祝い事の場。左奥の上座には、「明治天皇」と「昭憲皇太后」(しょうけんこうたいごう)が描かれ、周囲には華やかな衣装に身を包んだ皇族の様子が描かれています。
宮中行事は、民間でも行われる5節句など以外にも様々なものがありました。本絵図に描かれているのも、貞観儀式(じょうがんぎしき)や延喜式などに則り、平安時代にはじめられた宮中行事のひとつだと考えられています。
本皇族浮世絵は、1878年(明治11年)に「楊洲周延」(ようしゅうちかのぶ)によって描かれた浮世絵です。楊洲周延は、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した浮世絵師で、明治維新以降、「美人画」や宮廷内の風俗を描いた浮世絵が人気を博しました。