- 明治天皇浮世絵
ようさいのぶかず さく「だいにほんびじゅつてんらんかい」 楊斎延一 作「大日本美術展覧会」 /ホームメイト

本明治天皇浮世絵には、明治天皇が美術展覧会を鑑賞する様子が描かれています。明治天皇は美術の振興を図り、在位中には芸術家達の制作活動を奨励しました。また、多くの博覧会や美術展覧会を鑑賞しています。
画面右側の黒い服に刀を差しているのが明治天皇。向かいにいるのは皇后と皇太子であると考えられます。作品を鑑賞している人々の姿も多くあり、みな楽しそうです。
室内には花が飾られ、至るところに日本の国旗が掲げられています。壁に沿って展示された美術品は、帽子や人形、食器類など様々です。
日本では現在多種多様な展覧会が開催されていますが、そのはじまりは、1872年(明治5年)に湯島聖堂(現在の東京都文京区湯島)で行われた「湯島聖堂博覧会」でした。主催は文部省博物局であったため、「文部省博覧会」とも呼ばれます。
作者の「楊斎延一」(ようさいのぶかず)は明治時代の浮世絵師です。「日清戦争」「日露戦争」などを題材とした戦争絵や美人画などを手がけました。