- 名所浮世絵
- 名所絵とは
うたがわさだひで さく「とうかいどうしょうけい じゅうしらすかきょうとまでいちらん」 歌川貞秀 作「東海道勝景 従白須賀京都迄一覧」 /ホームメイト

本名所浮世絵は、東海道五十三次における32番目の宿場町「白須賀宿」(しらすかしゅく:現在の静岡県湖西市白須賀)から京都までを描いた一覧図です。
本絵図は、江戸の日本橋から京都の三条大橋に至るまでの東海道を描いた名所絵の後半部分で、宿場の名称や東海道の名所を書き入れた本絵図は、観光案内図としての役割を果たしていました。
本絵図の作者「五雲亭貞秀」(ごうんていさだひで)は、初代「歌川国貞」の門人のひとりで、「歌川貞秀」という名でも知られる浮世絵師です。1867年(慶応3年)のパリ万博では、幕府から浮世絵師の総代として作品を展示するほど高名な浮世絵師となりました。
なお、本絵図のような観光案内ともなる一覧図を、自らの足を運んで描き、旅行作家としても人気。1868年(明治元年)の人気絵師番付では1位を獲得しました。