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きたがわうたまろ さく「しばたかついえ」 喜多川歌麿 作「柴田勝家」 /ホームメイト

本武将浮世絵は、「柴田勝家」が出陣する様子を描いたと言われている作品です。 柴田勝家と言えば、顔の下半分を覆うように、びっしりと生やした髭が印象的ですが、それと共に、個性的な家紋を用いていたことでも知られています。
それが「二つ雁金紋」(ふたつがんきんもん)です。2羽の「雁」(がん:カモ科の水鳥)をあしらった家紋はどことなくユーモラス。本武将浮世絵でも、柴田勝家が着用している胴と「幔幕」(まんまく)に、家紋に似せた雁の意匠があしらわれているのを見て取ることができます。
柴田勝家の左には、太刀を手にした「お市の方」(小谷の方)。「織田信長」の妹だったお市の方は、最初に嫁いだ「浅井長政」(あざいながまさ)が戦死したあと、柴田勝家と再婚しました。もっとも、夫婦生活は長続きしません。
結婚から約1年後。「賤ヶ岳の戦い」(しずがたけのたたかい)で柴田勝家が「豊臣秀吉」に敗れると、「北の庄城」(きたのしょうじょう)で夫と共に自害する道を選び、その生涯を閉じました。
本武将浮世絵の作者は、「美人画」の名手としても知られる「喜多川歌麿」です。
