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みぎたとしひで さく「えいゆうさんじゅうろっかせん あけちみつひで」 右田年英 作「英雄三十六歌撰 明智光秀」 /ホームメイト

本武将浮世絵は、戦国武将「明智光秀」を描いた1枚です。上等な甲冑(鎧兜)を身に纏い、桔梗紋が描かれた陣幕を開け出でるところ。
右上には「心知らぬ人は 何にとも 言わば謂え 身を惜しまじ 名をも惜しまじ」(私の思いを知らない人は、何とでも言えばいい。命も名声も惜しみはしない)という、明智光秀辞世の句が書かれています。
これは、1582年(天正10年)「本能寺の変」を起こす直前に詠んだと言われる句。遠方を険しく睨みつける表情のなかに、人にどう思われようと自分の信念を貫こうとする、明智光秀の覚悟が感じとることができるのです。
本武将浮世絵を描いたのは、明治時代から大正時代にかけて活躍した「右田年英」(みぎたとしひで)。武将絵や役者絵、美人画を得意としました。
「英雄三十六歌撰」は、1893年(明治26年)に発表したシリーズ絵。「源頼朝」や「上杉謙信」など、鎌倉時代から江戸時代にかけて活躍した36人の武将が描かれています。
