- 合戦浮世絵
- 合戦絵とは
うたがわくにつな さく「げんぺいだいかっせん」 歌川国綱 作「源平大合戦」 /ホームメイト

本合戦浮世絵は、「源平大合戦」とありますが、「山崎の戦い」の場面を見立てて描いています。山崎の戦いは、主君「織田信長」の敵討ちをする「豊臣秀吉」軍と、「明智光秀」軍の戦です。
本合戦浮世絵の中央、正面を向いているのが「明智光近」(あけちみつちか)と言う人物。明智光近は、明智光秀の従兄弟「明智光忠」(あけちみつただ)の子とされていますが、詳細は分かっていません。
明智光近は、山崎の戦いに参戦し、豊臣秀吉方の戦国大名「片桐且元」(かたぎりかつもと)に討たれたとされており、明智光近と組み合っている武将が片桐且元です。
本合戦浮世絵を描いた「歌川国綱」(うたがわくにつな)は、江戸時代に活躍した絵師。初代「歌川豊国」(うたがわとよくに)の門人とされており、活動期は文政年間から万延年間の約50年で、主に合巻(ごうかん:大衆向けの挿絵入り読み物)などの挿絵を描いていました。