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うたがわくにつな さく「くらまやまぶじゅつのず」 歌川国綱 作「鞍馬山武術之図」 /ホームメイト

鞍馬山武術之図

本武将浮世絵は、「牛若丸」(のちの「源義経」)が、鞍馬山にある「鞍馬寺」(くらまでら)で、天狗から武術を習っていたという、伝承をもとに描かれた作品。

本武将浮世絵の、右手に見える朱色の僧服を着た人物が、牛若丸に武術や剣術を教えたとされる、鞍馬寺の本尊のひとり「鞍馬山僧正坊」(くらまやまそうしょうぼう:別名を鞍馬天狗)です。鞍馬山僧正坊の配下の小天狗達が、牛若丸を囲って稽古を付けている場面が描かれています。

牛若丸は、父「源義朝」(みなもとのよしとも)の9男として生まれましたが、源義朝が「平治の乱」で「平清盛」軍に敗れ、命を取らない代わりに鞍馬寺に預けられていました。

牛若丸は、元服して源義経と名乗るようになると、父・源義朝の仇を取るため兄「源頼朝」(みなもとのよりとも)と協力し、平家打倒を目指します。源義経は武勇に優れていましたが、戦上手な人物でもあり、「一ノ谷の戦い」、「屋島の戦い」、「壇ノ浦の戦い」で、源氏を勝利に導きました。

本武将浮世絵を描いた「歌川国綱」(うたがわくにつな)は、江戸時代浮世絵師です。詳細な生没年は不明とされていますが、「合巻」(ごうかん:挿絵入りの読み物)の挿絵を多数手掛けており、主な作品には「御贄美少年始」(おとしだまびしょうねんし)、「花摘籠五十三駅」(はながたみごじゅうさんつぎ)などがあります。

鞍馬山武術之図の浮世絵

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浮世絵の詳細情報

浮世絵師 歌川国綱 浮世絵の題材 鞍馬天狗
代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕

海外でも人気のある浮世絵の魅力を皆様にお届けする浮世絵の専門サイト「刀剣ワールド/浮世絵」の歌川国綱作「鞍馬山武術之図」の解説ページです。「鞍馬山武術之図」について分かりやすく解説しているので、よりいっそうこちらの作品の良さが分かります。 また、拡大可能な写真も掲載。「鞍馬山武術之図」を隅々まで眺めることができます。
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