- 行列浮世絵
うたがわくにさと さく「かんだだいみょうじんごさいれいず」 歌川国郷 作「神田大明神御祭礼圖」 /ホームメイト

本行列浮世絵は、東京都にある「神田明神」の大祭、「神田大明神御祭礼」(現在の神田祭)の様子を描いたものです。本絵図では、鮮やかな山車や、その山車を氏子(うじこ:同じ地域に住む、その地の氏神を信仰する人たちのこと)として用意した町名が描かれ、神田大明神御祭礼の華やかな行列が紹介されています。
神田大明神御祭礼は全国で最も有名な祭のひとつとされ、京都の「祇園祭」、大坂の「天神祭」と共に、「日本三大祭」のひとつに数えられるほど。江戸幕府初代将軍「徳川家康」が戦勝を祈願し、篤く崇敬したことから、神田大明神御祭礼は徳川家康ゆかりの祭として、江戸時代以降、盛大に行われるようになりました。
本行列浮世絵の作者「歌川国郷」(うたがわくにさと)は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師です。「歌川豊国(三代)」に師事し、「名所絵」や「風俗画」、合巻本(ごうかんぼん:5冊1組にして綴じた草双紙のこと)の挿絵などを手がけました。