- 戦争絵
- 戦争絵とは
こばやしきよちか さく「ちょうろぎせん じんせん/いんちょんかいせん」 小林清親 作「懲露義戦 仁川海戦」 /ホームメイト

本戦争絵で描かれているのは、1904年(明治37年)の「日露戦争」(にちろせんそう)の初戦「仁川沖海戦」(じんせんおきのかいせん/いんちょんおきのかいせん)の様子です。装甲巡洋艦「浅間」(あさま)がロシア艦隊を奇襲攻撃しているところ。
日露戦争とは、日本とロシアが、満州(現在の中国・遼寧省[りょうねいしょう]、吉林省[きつりんしょう]、黒竜江省 [こくりゅうこうしょう]のこと)と朝鮮の支配権をめぐって起こした戦争のことです。まず、日本軍が仁川(現在の大韓民国)に上陸し、仁川港に停泊していたロシア艦隊を奇襲して宣戦布告。これにより、ロシアの航洋砲艦「コレーエツ」は沈没し、防護巡洋艦「ヴァリャーグ」は自沈し、勝利しました。
本浮世絵を描いたのは、「小林清親」(こばやしきよちか)です。1847年(弘化4年)、江戸生まれ。洋画を「ワーグマン」、日本画を「河鍋暁斎」(かわなべきょうさい)、「柴田是真」(しばたぜしん)に学び、従来の浮世絵に光と陰影を取り入れた風景版画「光線画」を創始して活躍しました。