うたがわくにさだ さく「にっしんせんそうあんじょうげきせんじっせつ」 歌川国貞(三代) 作「日清戦争安城激戦実説」 /ホームメイト

日清戦争安城激戦実説

本戦争絵は、1894年(明治24年)7月に起こった「成歓の戦い」(せいかんのたたかい)を題材としています。

成歓の戦いは、「日清戦争」(1894年[明治27年]から1895年 [明治28年]まで行われた、日本と清国との戦争)における最初の陸戦です。7月29日深夜、日本軍は成歓攻略のために清国軍への攻撃を開始。同日午前中には清国軍を破り、成勧の戦いは日本軍が勝利しました。またこの戦いでは、日清戦争で初めての戦死者が出ています。

本戦争絵で描かれたのは、軍刀や銃などの武器を持った日本軍が、画面中央を流れる「安城川」を渡り清国軍への攻撃をしている様子。画面手前で白い軍服を着ているのが日本兵、画面奥で黄色や赤の軍服を着ているのが清国兵です。画面左下部の赤い線は、日本兵が撃っている銃の弾道を表現したもの。「松嵜大尉」、「山田少尉」、「福島中佐」と3人の日本兵の名が見えますが、画面上部の説明書きによると、このうち松嵜大尉と山田少尉はこの戦いで負傷し、戦死していることが分かります。

作者の「歌川国貞(三代)」(うたがわくにさだ)は、幕末から明治時代にかけての浮世絵師。「香朝楼」(こうちょうろう)という号もあります。

はじめ「歌川豊国(三代)」(うたがわとよくに)に入門し、のち「歌川国貞(二代)」に学んでいます。役者絵開化絵、風俗画などを手掛けました。

■コラム 浮世絵に描かれた刀剣
本作品に描かれた刀剣は軍刀です。軍刀には、「昭和刀」、「靖国刀」、「菊水刀」などの種類があります。

日清戦争安城激戦実説の浮世絵

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浮世絵の詳細情報

浮世絵師 歌川国貞(三代) 浮世絵の題材 日清戦争
代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕

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こちらでは、浮世絵師「歌川国貞(三代)」によって描かれた戦争絵「日清戦争安城激戦実説」をご紹介。解説と拡大できる写真・画像もご覧いただけます。
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