- 皇族浮世絵
つきおかよしとし さく「だいにほんしりゃくずえ だいきゅうじゅうよんだい
ごだいごてんのう」
月岡芳年 作「大日本史略図会 第九十四代
後醍醐天皇」 /ホームメイト

本皇族浮世絵は、歴代天皇を題材としたシリーズの1作。
「後醍醐天皇」(ごだいごてんのう)は、鎌倉幕府討伐を企てますが、未然に露見したため京都から脱出することとなります。このとき、側近の「藤原藤房」(ふじわらのふじふさ)に助けられ、「笠置山」(かさぎやま:京都府相楽郡笠置町)へ逃れて籠城。
しかし、鎌倉幕府軍の圧倒的な兵力には抗えず落城し、後醍醐天皇は捕らえられてしまいました。これが「元弘の乱」(げんこうのらん:または「元弘の変」)です。
本皇族浮世絵の制作者「月岡芳年」(つきおかよしとし)は、背後で燃え盛る炎や、衣をはためかせ笠を飛ばすほどの風を描写し、後醍醐天皇の逃亡劇に一種異様な緊迫感を与えています。