- 合戦浮世絵
- 合戦絵とは
つきおかよしとし さく「さんかんたいじず」 月岡芳年 作「三韓退治図」 /ホームメイト

本合戦浮世絵は、1597年(慶長2年)と1598年(慶長3年)の2度に亘って行なわれた「慶長の役」における合戦「蔚山城の戦い」(うるさん[いさん]じょうのたたかい)を描いた絵図。
絵図の左側、刀剣を振り下ろしているのは明・朝鮮連合軍の「麻貴将軍」(まきしょうぐん)。絵図の右側、麻貴将軍の攻撃を槍で受け止めているのは日本軍の武将「加藤清正」です。加藤清正は、2度に亘る蔚山城の戦いにおいて麻貴将軍の猛攻を幾度となく退け、日本軍を勝利へと導きました。
本合戦浮世絵の作者は、幕末時代から明治時代前期にかけて活動した「月岡芳年」。月岡芳年は、病気がちでありながら晩年まで多くの作品を手掛け、後世の文化人に大きな影響を与えた浮世絵師です。