- 合戦浮世絵
- 合戦絵とは
つきおかよしとし さく「きんせいはちせんそう やましろふしみ」 月岡芳年 作「近世八戦争 山城伏見」 /ホームメイト

本合戦浮世絵は、戊辰戦争(ぼしんせんそう)の最初の戦いである鳥羽・伏見の戦い(とばふしみのたたかい)を描いたものです。刀を振り回して戦う様子が表されています。
1867年10月、徳川幕府第15代将軍徳川慶喜(とくがわよしのぶ)は大政奉還(たいせいほうかん)を行いました。しかし、朝廷に政権を返上したとは言え、徳川幕府は依然として強大な権力を保持。これに対抗し同年12月、岩倉具視(いわくらともみ)、大久保利通(おおくぼとしみち)、西郷隆盛(さいごうたかもり)が中心となって、王政復古の大号令(おうせいふっこのだいごうれい)を発し、幕府を廃止して天皇制の新政府を樹立します。
その後も旧幕府軍と新政府軍の小競合いが続き、ついに1868年(慶応4年)1月3日、伏見・上鳥羽(現在の京都市伏見区上鳥羽)の鴨川に掛かる小枝橋で、戦いの火蓋(ひぶた)が切って落とされたのです。
本合戦浮世絵の作者、月岡芳年(つきおかよしとし)は、歌川国芳(うたがわくによし)の門人で画号ははじめ「一魁斎」(いっかいさい)。明治時代を代表する浮世絵師として活躍し、戦争画、歴史画、美人画、妖怪画など幅広いジャンルで数多くの作品を描いています。
