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みぎたとしひで さく「わがぐんたいしょうあさんじょうおちるのず」 右田年英 作「我軍大捷牙山城堕ル之図」 /ホームメイト

本戦争浮世絵は、「日清戦争」における日本軍活躍の図で、日本兵が勇猛果敢に戦い、清国兵を圧倒している様子を描いています。
本戦争浮世絵の日清戦争は、日本と清国との朝鮮の権益をめぐる政治的交渉決裂を契機に、1894年(明治27年)の7月に、朝鮮半島と遼東半島、及び黄海で起こった戦争です。1895年(明治28年)には、遼東半島、台湾、澎湖列島の割譲や賠償金2億両の支払いなど、日本優位の条約「日清講和条約」(「下関条約」とも)を結び、戦争は終結しました。日清戦争に勝利した日本は、欧米より近代国家と認められて国際的地位が向上。清国との講和で受け取った賠償金を、国内の産業や工業発展に充て、近代国家としての歩みを進めることとなりました。
本戦争浮世絵を描いた「右田年英」(みぎたとしひで)は、明治時代から大正時代にかけて活動した浮世絵師です。「月岡芳年」(つきおかよしとし)の門人として浮世絵を学び、美人画や役者絵、戦争絵などを手掛けました。右田年英は、「東京朝日新聞」で「報道錦絵」を描いていたことがあるため、本画はそのときの作品であると考えられています。