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つきおかよしとし さく「よしとしむしゃぶるい さちゅうじょうにったよしさだ」 月岡芳年 作「芳年武者无類 左中将新田義貞」 /ホームメイト

1336年(延元元年/建武3年)1月、「箱根・竹ノ下の戦い」で「足利尊氏」(あしかがたかうじ)に敗れた「新田義貞」(にったよしさだ)は、軍を立て直すために西へと撤退。
新田義貞は、行く手を阻む増水した「天竜川」(長野県から愛知県を通り静岡県西部にかけて流れる河川)に浮き橋を架け、全軍を渡らせますが、新田義貞と重臣の「船田義昌」(ふなだよしまさ)が渡っている途中、浮き橋の綱が切れてしまいます。その瞬間、新田義貞と船田義昌は手を組んで跳び、対岸へたどり着くことができました。
本武将浮世絵の制作者「月岡芳年」(つきおかよしとし)は、この躍動感あふれる一瞬を切り取り、鮮やかに表現しています。新田義貞の家臣に対する思いやりと、船田義昌との強い絆という本武将浮世絵の主題が、まっすぐに伝わってくる見事な作品です。
