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つきおかよしとし さく「だいにほんめいしょうかがみ みなもとのよりよし」 月岡芳年 作「大日本名将鑑 源頼義」 /ホームメイト

本武将浮世絵は、1051年(永承6年)に起こった「前九年の役」での逸話を題材としています。
朝廷より鎮守府将軍(ちんじゅふしょうぐん:朝廷が陸奥国[現在の東北地方北東部]に置いた軍事機関の長官)に任じられた「源頼義」(みなもとのよりよし)は、陸奥国で反乱を起こした「安倍頼時」(あべのよりとき)に対して挙兵。
一進一退の攻防が続くある年の6月、喉の渇きを訴える兵士達を見かねて、源頼義は武運の神「八幡神」(やはたのかみ/はちまんしん)に祈りを捧げ、弓で岩に穴をあけました。すると、たちまち清水が湧き出したと言われています。
本武将浮世絵の制作者は、江戸時代末期から明治時代前期にかけて活躍し、人気を博した浮世絵師「月岡芳年」(つきおかよしとし)です。
月岡芳年は、「大日本名将鑑」(だいにほんめいしょうかがみ)と題した全51作のシリーズの1作として、源頼義が起こした奇跡的な一場面を、明るく活き活きと描き出しました。
